玄忠寺

玄忠寺(げんちゅうじ)は鳥取県鳥取市にある浄土宗の仏教寺院。鍵屋の辻の決闘で広く知られる剣豪荒木又右衛門の菩提寺。
荒木又右衛門遺品館、羅漢堂(羅漢を描いたユニークなふすま絵)がある。

剣豪 荒木又右衛門   (玄忠寺資料から)
荒木又右衛門は伊賀上野の荒木村に生まれ、柳生新陰流の奥義を受けてのち、大和郡山藩の指南役をつとめていた。
寛永七年(1630)岡山藩主、池田忠雄公の小姓、渡辺源太夫が河合又五郎に殺害された。又五郎は旗本の安藤家に逐電(一般的には逃げて姿を隠すこと)。
又五郎の身柄をめぐって、旗本と外様大名の対立が深まり、当時の社会を二分するような険悪な事態となった。折しも池田忠雄公が急死。調停に苦しんだ幕府は、幼君を擁する岡山藩を鳥取へ国替えさせた。
しかし、それでは主君の意は晴れないと、鳥取藩は源太夫の兄、渡辺数馬に義兄の荒木又右衛門を助太刀させ、上意討を断行。
寛永十一年、荒木らは伊賀上野の鍵屋の辻で見事又五郎を討ちとり、四年後、鳥取に迎えられ大名側の面目をたてた。


場 所 鳥取市新品治町176
  駐車場あり  地図
  鳥取駅 からループ麒麟獅子で約10分、「玄忠寺」下車すぐ
  鳥取駅 から日ノ丸バスで約7分、「新品治町」下車、徒歩5分
玄忠寺
荒木又右衛門の説明板(クリックで拡大)
玄忠寺境内
荒木又右衛門のお墓
庫裏裏手の鶴亀を配した庭
翡翠原石と荒木又右衛門の遺品館(クリックで拡大)
 
墨一色で描かれた羅漢像   (玄忠寺資料から)
羅漢を描いたユニークなふすま絵、泥ぼとけなど、百余点がある。筆者は『文人の墨跡墨画が二十一世紀に残る代表』と言われる 高木百拙さん。
竹筆を使った豪快な筆致、人間味あふれる表情、鳥取の方言で描かれた四十四枚のふすま絵。
住職さんには、お昼の時間にも関わらず遺品館、羅漢像、庫裏裏の庭を始め、お堂内の位牌堂や、資料にない諸々の話を交えての 説明をして頂き有難うございました。
遺品館の中は、荒木又右衛門に関する貴重な資料が多々あり、展示品の解説はテープの流れに沿って 見学し大変勉強になりました。
 
渡辺数馬のお墓
渡辺数馬の墓は鳥取城址の近く、栗谷町の興禅寺(鳥取藩主池田家の菩提寺である)にあります。
 
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