6・7世紀の職業名「鳥取部」に由来か 「鳥取という地名は、6・7世紀の鳥を捕る職業の名前に由来があるようです」と、鳥取の地名と名字を研究している鳥取女子高校社会部顧問の小山冨美男教諭が教えてくれました。 古事記や日本書紀に「ものいわぬ皇子」という話があります。 大人になってもしゃべらなかった皇子が、鳥を見て初めて言葉を口にしたことから、父の垂仁天皇がその鳥を取ってくるよう 家臣に命じます。 家臣は天皇のために鶴や白鳥を捕獲し続け、これが職業になって、「 この職業集団か鳥取市にある久松山のふもとに住んでおり、職業名がその後、地名になったようです。 一方、家臣の孫に 「捕」が「鳥」に入れ替わって「取鳥」になり、読み方の「ととり」は「とっとり」に変化したという内容です。 文献がなく、 理由は明確でありませんが、いつのまにか順序が逆転して「鳥取」になったのではないか、というのです。 昔はむしろ、「取鳥」と書く方が正しかったかもしれません。 鳥取部は福島、群馬、富山、長崎などにもいたようで、実際に現在でも「鳥取」と呼ばれる集落が各地にあり、全国で約400世帯、 約1800人の「鳥取さん」がいることが判明しています。 |
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