鳥取県の方言

47都道府県の方言を集めた歌「なまら・でら・めっちゃ・ばり・でーじ!!」で「すごい」という意味の鳥取県の方言とされている「がい な」は米子市など県西部の方言で、鳥取市などの県東部では使われておらず、こちらでは「ごっつい」などと言います。

東部の方言には、京阪アクセントの影響がみられ、西部の方言には、米子市から隣の島根県出雲地区にかけて、東北訛りに似た響きがあります。 このほか、西部では「ありがとう」を「だんだん」と言いますが、東部では使われません。

また、「めんこ」を東部では「げんじい」と言いますが、西部では「ぺったり」と言うそうです。方言について、鳥取県の東部と西部の境界 線は、因幡国と伯耆国の境界線よりもやや西側、現在の琴浦町辺りのようです。

さて、鳥取県は「アホ」文化圏に属していますが、独特の表現として、「ダラズ」または「ダラ」があり、脳みそが「足らず」が語源とされてい ます。これは鳥取県の東部、西部のどちらでも使われる表現です。島根県でも同様の表現があるため、山陰独自の「ダラズ」文化圏と位置づけるこ とができるかもしれません。

ちなみに、鳥取県では体がだるいことを「えらい」と言いますが、これは他の地域では使われていない表現のようです。他県のかたに気を遣って 「えらそうにしとるけど、どしただ?」(体がだるそうにみえるが、どうしたの?)と聞くと、「威張っている」と批判したように受けとめられて しまいます。ただし、この独特の言い回しは何故か愛知県では通じるようです。

鳥取県は、昔の因幡(いなば)と伯耆(ほうき)の二国からなつていたことから、方言もだいたいこの 二地域で違っています。
ことば 因幡地方 伯耆地方
あそぼう アソパイヤ アスバイヤ
ありがとう スンマセン ダンダン
うるさい キガワルイ キガワルイ
大きな・たくさん ヨーケ、ジョーニ ガイナ、ガイニ
おそろしい オットロシイ キョテ、キョートイ
ごめん スンマセンナア カンニンエ
さむい サブイ サビ
つかれる クタブレル クタブレル
不愉快 ヨダキイ キシャガワルイ

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