鳥取の県民性

鳥取県には「煮えたら食わぁ」の県民性があるといわれます。これは鍋の中身がぐつぐつ煮えていても、誰かが食べて「煮えている」と言わなければ誰も箸をつけない、 という消極的で他力本願な性格を表したものです。他人を押しのけてまで希望をかなえるという意識が希薄な県民ということです。

かつての因幡(いなば)地方である県東部は雨が良く降ります。伯耆(ほうき)地方と呼ばれた県西部は風が強い地域です。どちらも土地が痩せており厳しい気候であったため、各自が助け合い生活が成り立っていました。 「親切でまじめ」な県民性もできあがりました。

また、因幡地方は農地が多く、より地味な印象があり、伯耆地方は木綿や鉄の産業が栄えたため、商人気質な人間が多いともいわれています。 現在の鳥取県は過疎化が進行中でおり、全国で人口が最も少ない都道府県です。こういった環境のため、残った住民同士の絆は固いといわれています。そして、多くの県民は控えめな性格も美徳だと感じているようです。

「地味で内向的で、コツコツ努力派」の県民性であり、稼いで得たお金で生命保険をかけるという生真面目さも持っています。保険重視の姿勢は家族愛の深さとも読み取れるでしょう。口数は少なく、 気持ちは態度で示すものという考えも浸透しています。恋愛に関して慎重でまじめです。付き合ったら尽くすタイプも多いでしょう。

鳥取県民と上手に付き合うには、相手のテンポに合わせてじっくり意見を交換することです。引っ込み思案で物静かですが、意見を持ってないわけではなく口にしないだけです。 こちらから思いを引き出さないとすれ違いになる場合もあります。好意を伝えたいなら、相手同様、こちらも態度で示すといいでしょう。

10数年前に鳥取県の商工労働部長されていた“山口”さんが鳥取を去るにあたり「もんだ症候群」を地方新聞に掲載されてます。

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