中国山地の新見へ
 
平成26年11月12日(水)

備中の小京都と言われる「岡山県高梁市」の成羽町にあるベンガラの町、吹屋地区を中心に巡りました。

映画「八つ墓の村」のロケ地としての“広兼邸”、伝統的建造物群保存地区となっている“吹屋ふるさと村”の郷土館・旧片山家住宅など、また天然記念物の“井倉洞”や黄銅鉱・ 硫化鉄鋼を産出していた吹屋銅の坑道“笹畝観光坑道”などを見学した。

広兼邸
享和、文化の頃(1800年ごろ)、銅とベンガラで巨万の富を築いた豪商の邸宅。
二階建ての母屋、土蔵3棟、桜門、長屋、石垣は文化7年(1810年)の建築で庭園には水琴窟がもうけられており、規模、構造とも雄大な城郭を思わせる構えで今も そのままに当時の富豪を偲ばせている。
映画「八つ墓村」のロケが昭和52年と平成8年の2度にわたり行われた。
 

広兼邸の遠景

広兼邸の楼門

広兼邸
 
吹屋ふるさと村
江戸時代中期から明治時代まで、銅山経営とそこから産出された硫化鉄鉱を原料としたベンガラ(弁柄) 顔料の製造販売で栄えた町。
貴重な街並みとして国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されている。

 

吹屋の町並み

 

吹屋小学校 (ドラマのロケにも使われた)
赤い石州亙と、同じような色のベンガラが塗られた柱や板壁、漆喰壁の商家が続き、統一感のある美しい通り。
ベンガラ商人が申し合わせて石州から大工を招きそれぞれの家を建てたから。
 
旧片山家住宅(国の重要文化財)
主屋の中心部は18世紀末期の建築で、文政13年(1830)までに増築されて現在の構成になっている。片山家は鉱山町吹屋でベンガラ製造・販売で財をなした商家。

旧片山家住宅のパンフレット

旧片山家住宅(観光協会資料から)
 
郷土館
ベンガラ窯元片山浅次郎家の総支配人片山嘉吉(当時吹屋戸長)が分家され、明治7年ごろより企画し本家の材木倉より良材を運び、石州の宮大工の手により建てられ、 明治12年3月完成。
郷土館(観光協会資料から)
 
井倉洞
高梁川上流の鍾乳洞。高さ240mの石灰岩の壁面に入口がある、全長1,200m、高低差90m、1958年に初めて発見され、翌1959年には新見市によって観光地として開発が進められた。
内部には地下河川が流れ、また高さ50mの「地軸の滝」もある。それ以外にも珍しいさまざまな 鍾乳石が存在する。
日本三大鍾乳洞のひとつで岡山県指定天然記念物に指定されている、映画「八つ墓村」のロケ地としても使われた。

入口の遠景

見返りの池

瀬戸り海
井倉洞パンフレット
 
笹畝観光坑道
江戸時代から大正時代まで操業した銅山を復元し、坑内を見学できるようにしたものです。
近代産業遺産群に選定された。

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