平成28年12月14日(水) 淀殿が父・浅井長政の菩提として建立した養源院へ。俵屋宗達の杉戸絵や襖絵や本堂廊下の「血天井」。 「血天井」は伏見城が落城した際に、徳川家康の家臣約380名が自刃したときの血が染み込んだ床板を天上に使用し ていることで有名。 内陣の柱間か33あることからその名が付いた三十三間堂へ 続いて京都国立博物館へ。生誕300年を記念した伊藤若冲展を含む3つの特集陳列を鑑賞して帰鳥。大規模展では見ることができない、人物画など貴重な若冲の作品をご鑑賞した。 養源院へ 三十三間堂へ |
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京都国立博物館 明治古都館は、明治22年(1889)に博物館の建築が決まり、明治30年に開館した。 設計者は迎賓館などを設計した片山東熊で、本館や正門などのレンガ造りのフレンチルネッサンス様式の建物。正面破風にはインド神話に登場する男女2神像が刻まれ、玄関の 柱はギリシャのパルテノン神殿を思はせる造りとなっている。 また、四隅のドームは中世のキリスト教寺院を思はせる屋根造りで、内部は大小17の展示室に分かれ左右対称に配置されている。 |
その@ 生誕300年 伊藤若冲 18世紀の京都で活躍した伊藤若冲(1716〜1800)は花鳥画を多く描いた人で、とりわけ鶏はその代名詞ともいえる得意画題でした。 しかし、若冲は少ないながら人物画も手がけており、精細な描写から力強く大胆な筆墨まで表現の幅も多様です。生誕300年を迎え各地で大規模展が開催されますが、 本展ではそこで展示されない作品をまじえながら若冲の魅力をご紹介します。 そのA とりづくしー干支を愛でるー 平成29年(2017)の干支である酉(とり)にちなんで、鶏や鳥にちなんだ美術作品を特集します。夜明けを知らせる鶏は古くより「陽鳥」として尊ばれてきました。 また、多種多様な鳥類の美しい姿は東洋美術の主要な画題として発展し、花鳥画という一大ジャンルを形成します。開館120年を迎える京都国立博物館のさらなる飛翔に向けて、 鳥たちの羽ばたく華麗な世界をお楽しみください。 そのB 皇室のお御寺 泉涌寺 京都の東山に壮大な伽藍をかまえる泉涌寺は、いまから800年ほどまえ、俊?(しゅんじょう、1166〜1227)により開創されました。寺名の由来は、境内の一角から清水が涌き出たことによるといいます。 朝野の崇敬をうけるなかでも、「御寺」の名が示すように、とりわけ皇室とのつながりが深いことで知られています。この展示では、書跡・絵画・彫刻・工芸品など、さまざまな作品を通じ、 泉涌寺の育んだ長い歴史を紹介いたします。
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