比叡山には延暦寺という名の建物はなく、比叡山そのものが延暦寺を表わしている。その寺域は広大で、標高848mの比叡山の山中に数百の建物があり、東塔・西塔・横川(よかわ)の三地域に分かれる。 延暦寺は、今から凡そ1200年前、伝教大師最澄が京の都の東北である鬼門を護り万民の豊楽を祈って根本中堂に不滅の法灯を掲げ、以来幾万の高徳名僧が三塔(東塔・西塔・横川)十六谷の三千の堂舎にこもって血のにじむ修行を重ねて来た霊山である。 平安時代初期の僧侶最澄(767〜822)が開いた天台宗の総本山(世界文化遺産)。平安から鎌倉時代にかけて各宗派を広めた 延暦寺は数々の名僧を輩出した(後で説明)、法然、親鸞、道元、栄西など 満月寺浮御堂は滋賀県大津市堅田、琵琶湖畔の満月寺にある、湖上に突き出た仏堂。 近江八景「堅田の落雁」で名高い。 平成24年11月14日(水) 比叡山延暦寺 延暦寺は、滋賀県大津市坂本本町にあり、比叡山全域を 境内とする寺院。延暦寺の名より比叡山、また叡山(えいざん)と呼ばれることが多い。 今回は、根本中堂と国宝館を見学。 現在の根本中堂は江戸時代に建てられた、各藩からの檜で建てられたもので、現存の柱は他にはないので国宝になっている。 秘仏薬師如来がまつられ、宝前には開祖以来の不滅の法灯が1200年の時を越えて輝き続けている。 この火の油は菜種油で油の補給には当番を決めていない、なぜなら決めると当番でない人は気にしないので、全員で油断しないように補給しているとのこと。 「油断しない」とはこの事から来ているらしい。 |
延暦寺は数々の名僧を輩出したる天台宗の基礎を築いた円仁、円珍のほかに以下の著名な僧が比叡山で修業している。 |
良源(慈恵大師、元三大師 912 - 985年) 比叡山中興の祖。 源信(恵心大師、 942 -1016年)『往生要集』の著者 良忍(聖応大師、 1072 -1132年) 融通念仏宗の開祖 法然(円光大師、源空上人 1133 -1212年) 浄土宗の開祖 栄西(千光国師、 1141 -1215年) 臨済宗の開祖 慈円(慈鎮和尚、 1155 -1225年) 歴史書「愚管抄」の作者。天台座主。 道元(承陽大師、 1200 -1253年) 曹洞宗の開祖 親鸞(見真大師、 1173 -1262年) 浄土真宗の開祖 日蓮(立正大師、 1222 -1282年) 日蓮宗の開祖 満月寺浮御堂 伝えによれば源信(恵心僧都)が比叡山横川から琵琶湖を眺めると、毎夜、その光明の赫々(かくかく)たるを怪しみ、綱でこれを掬(すく)いとらせると、 1寸8分の黄金の阿弥陀仏像であった。 よって魚類殺生供養のために阿弥陀仏像1体を造り、その体内にこれをおさめ、1000体の阿弥陀仏像をも奉安し、浮御堂を創建したという。 先代の堂は昭和9年に室戸台風によって倒壊、現在の堂は昭和12年に再建されたものである。 |
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