松尾大社

 
松尾大社(まつのおたいしゃ)は、京都市西京区にある神社。


主御祭神は2柱 大山咋神(おおやまくいのかみ)、市杵島姫命(いちきしまひめのみこと
京の洛西地区の総氏神 そして醸造の祖神。

大山咋神は上賀茂社、賀茂別雷神の父神。また、市杵島姫命(別名中津島姫命)は宗像大社(福岡県宗像郡)に海上交通の守護神として祀られた神。


由緒
賀茂神社と並び京都最古の神社で太古この地方一帯に住んでいた住民が、松尾大社の後方にある松尾山の山頂に近い大杉谷に磐座とされる巨岩を信仰の対象とし生活守護神としたのが起源といわれます

5世紀の頃、朝鮮から渡来した秦氏がこの地に移住し山城・丹波の両国を開拓し、河川を治めて、農産林業を興した。
同時に松尾の神を氏族の総氏神とし大宝元年(701)、秦忌寸都理(はたのいみきとり)が山麓の現在地に社殿を造営し、山頂付近の磐座から神霊を移した。
また、秦氏は酒造の技術も日本に伝えたことから、中世以降、松尾神は酒造の神としても信仰されるようになった。

参詣日   平成25年6月12日(水)

二の鳥居
楼 門
江戸時代初期の建造になるといわれている
釣門
両側には回廊がのびており、「釣殿」の奥に本殿があるが確認することはできない
 
本殿の右手から庭園へ入る。まず 、平安時代風の「曲水の庭」、つづいて上古時代風の「磐座(いわくら)の庭」となる。 宝物館では、平安時代初期に造られたとされる、等身大の男神坐像二体、女神坐像一体(ともに重要文化財)が展示している。(撮影禁止)
「磐座の庭」を廻り込むと、その奥は小さな渓谷になっていている。下流には谷から流れ出た「亀の井」という延命長寿・よみがえり水として知られる霊泉がある。
 
曲水の庭

王朝文化華やかなりし平安貴属の人々が慣れ親しんだ雅遊びの場を 表現したものであります
上古の庭(磐座の庭)

背後の山中にある磐座に因んで山下に新たに造られた。据えられた石は石組でなく、 神々の意思によって据えられたものである
霊水(亀の井)

京の名水の1つ
 
蓬莱の庭

鎌倉期に代表される回遊式庭園で、不老不死の仙界にあこがれる蓬莱思想を表している。
全国の酒造会社から奉納の酒樽

亀の井の水を酒の元水に混ぜると酒が腐らないという伝えが広まり、 全国の酒造・醸造業者が酒水に混ぜる風習が生まれた。
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