飛脚狐の桂蔵坊は池田の殿様に仕えた狐である。 この「桂蔵坊」も“立見峠のおとん女郎”と同様に化けるのがうまく、江戸まで3日で行き帰りできる優れた術を持っていたため、池田の殿様に大変かわいがられていたそうです。 この殿様の御用が終わっての帰り道、播州三日月村で、焼きねずみの匂いに誘われて仕掛けられた罠に挟まれて死んでしまったということです。 それを殿様がたいそう哀れみがり、お城のある久松山の中腹に中坂(なかざか)神社を造り桂蔵坊を祀ってやったと言われています。 この中坂神社は、桜の花見で知られる鳥取城址の二の丸にあり、今でも「桂蔵坊さん」と親しまれ、お参りする人があるとか。(久松山登山口にある稲荷神社) 桂蔵坊の女房は“立見峠のおとん女郎”と呼ばれる女狐であるとと言われている。 |
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