![]() そこで、鳥取市横枕の村人は、もはや神仏に祈願する以外に方策はないと考え、氏神社に七日間籠って雨乞いをしました。たまたまそのなかに手踊りの名手仁平と いう若者がいました。彼は、七日目の満願の日に、時の庄屋の許しを得て、雨傘に白幣をつけて神殿の前に進み出ました。そして、神楽歌を口ずさみ ながら踊り出しました。 ![]() すると、今まで雲らしいものの何一つ見えなかった空に、急に黒い雨雲がたれこめて、見る間に土砂降りの大雨になりました。 こうして、その年の作物は無事に生き返ることができましたが、そのときの仁平の傘踊りが、後に有名な「因幡の傘踊り」になったといわれています。すなわち、 ![]() その後、この「因幡の傘踊り」は、女性でも踊ることのできる「しゃんじゃん傘踊り」に改作されて、毎年八月十六日の「しゃんじゃん祭り」の夜に、鳥取の目抜き通り で踊られるようになりました。 |